人・本のタネ

『企画力を高める秋元康の仕事術2』

前回は、『気づくことがが企画の入り口である』ということを学びました。

その”気づき”を”売れる”企画にするにはどうすればいいのでしょうか?

皿は選ばない

企画を料理に例えてお話しします。

今、新鮮なアワビが手元にあったとします。そこに料理を乗せる底の浅い和風の皿がすでに用意されてしまっていたら必然的に大半の人がアワビを刺身にしようと思うでしょう。


しかしこれでは料理をする模様を最初から見ていた人も「当然刺身にするんだろうな」と予想がついてしまい、料理が完成した時の衝撃や驚きはなかなか生まれません。

つまり、最初からメディアが決まっていて、そこに食材を集め料理を作ろうとするとどうしても企画が限られてしまいます。

しかし、仕事の中にはどうしても皿から入る場合もでてきますよね?
「〇〇の企画を考えてください」のようなあらかじめ枠が決まっているものです。

その場合どうするかというと、まずはそのお皿に乗りそうな料理を考えてからそれを全て捨てます。
あるいは誰か他の人が持ってきそうなものを全て捨てます。

そんな時こそ日常の気づきに目を向けるのです。普段の生活や人との雑談の中にこそヒントはあります。

予定調和をぶっ壊す

秋元康の口癖に、『脱予定調和』という言葉があります。

人は頭の中で「たぶんこういうものだろう」、「こうなるだろうな」というものをわざわざ見ようとはしません。
反対に予定調和が裏切られた時、人は面白いと思うのです。

秋元康の代表例であるAKB48で例えると、
今までアイドルというものは憧れの存在でした。
それを「会いに行けるアイドル」という今までのアイドルではあり得なかったコンセプトを打ち出したことが斬新でした。
また、センターを私たちファンが選ぶ「総選挙」も今までにはないものでした。
これこそが脱予定調和といえます。

ただ、予定調和を壊すということは単に奇をてらうということではありません。
大切なのは、今まで普通だと思われてきたものを根本から疑い、結果的に人々の心に響くものを作っていくことです。

新しいことにトライする

予定調和を壊すということは、実は仕事だけでなく生活の中にも役立てられるものです。


例えば、息子が何か悪いことをしたとしましょう。
それを父親として叱ることを考えた時に普通の叱り方をしても本人にはあまり響かないかもしれません。
けれども、そのとき息子にただ、「おい、行くぞ」とただ声を掛けて釣り堀に連れて行き、2時間ずっと一言も喋らずに釣りをし続けて最後に「帰るぞ」と一言言う。
その間、いつ怒られるんだろうと身構えていた息子にしてみたら拍子抜けするのと同時に、余計「なんで父親はなにも言ってこないんだろう」と考えますよね。
もしかしたら声に出して怒るよりもずっと効果があるかもしれません。

つまり、人間は予定調和の事をされても響かないのです。
そして、予定調和を壊すということは新しい事に挑戦するということなのです。

まとめ

今回は、”気づき”を売れるものにするためにはどうすれば良いかをまとめました。

大半の人が考えることを自分がしても驚きを生み出すことはできません。

いかに日常の生活の中から予定調和を壊すものを考えることができるかが大切であり、そのためにはどんどん新しいことに挑戦していくことが重要になります。

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