人・本のタネ

人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている

なぜあいつは評価されるのか。あいつよりも自分が評価されないのはおかしい…。
そんな経験、誰しもがあるのではないでしょうか。

真面目な人が報われないのはなぜか。

この質問に対する筆者の考えは実にシンプル。
それは、”実力主義なんて存在しないから”

学生時代と社会人時代の成功の違い

●学生時代
 ◆超実力主義
  ⇨テストで良い点を取れば良い大学へ行ける。(実力8割・運2割)

●社会人時代
 ◆反実力主義
  ⇨実力のウエイトが減り、運のウエイトが増える。
そして実力や運よりも、より重要な要素が『錯覚資産』(実力3割・運3割・錯覚資産4割)

錯覚資産とは、”自分をすごい人だと見せてくれる何か”

例えば、売上5年連続1位の実績という数字であったり、偏差値38から半年で早慶現役合格という事象であったり、大手企業の営業部長という肩書であったりなど、
たとえそれが自分の実力ではなく、周りの人や運やタイミングのおかげであったとしてもそれはその人の錯覚資産となります。

ではなぜそれほどまでに錯覚資産が重要なのでしょうか。
それは、「人は無意識に直感で人を判断するから」です。

1974年、カナダで大きな選挙がありました。
その選挙を調査したところ、イケメンの政治家たちは、そうでない政治家の2.5倍もの票を獲得していました。
ここで目を向けていただきたいのは、イケメンや美女は人気!という当たり前の事実ではありません。


ここで重要なのは、「イケメンに投票した理由」になります。
調査の対象となった投票者の73%は、「私が彼に投票したのは、彼がイケメンだからではない」と思い込んでいたのです。
つまり自分が気づかないうちに、イケメンという特徴が「人柄が信頼できるから」などの直感に変換され、そして、全体的に優れているというイメージを持ってしまうと、その人の人柄や政策も全てが優れているように思ってしまい、イケメンの圧勝につながったのです。

いやいや、、、たまたまでしょ。
そう思う方もいるでしょう。

しかし、同様の研究は山ほどあります。

たとえば、「採用面接で、身だしなみが、どのような影響を与えるか」という研究があります。
結果的に仕事に必要な資格よりも、身だしなみのよさのほうが、採用決定に大きな影響を与えていたということがわかりました。
そしてここでも、面接官自身は、「外見はほとんど採用決定には影響しなかった」と考えていたのです。。

錯覚資産で成功するのは卑怯か?

錯覚資産で成功するのは卑怯でしょうか。

この質問の答えはこうです。
「実力を伸ばすために最も必要なものが錯覚資産であるので全くもって卑怯ではない」

実力とは一人で効率よく伸ばせるというものではなく、周りの人や自分のポジションといった良い環境に恵まれてこそ順調に伸びていきます。
そして良い環境に恵まれるかどうかは”錯覚資産”によります。

もし皆さんが上司だった時、
いつも自信がなさそうで声の小さい部下と、なんかわからないけど自信があって声の大きい部下であれば後者に仕事を任せたいと思いますよね。

つまり、「錯覚資産によってよい環境が手に入り、よい環境によって実力が育ち、実力があるからそれが成果を生み、その成果を利用してさらに錯覚資産を手に入れる」というループが回ることで、錯覚資産と実力が雪だるま式に増えていくという構造が出来上がるのです。

錯覚資産を作るには?

では、実力が乏しい中で、どうやって錯覚資産を作れば良いのでしょうか。

それは「色々なことに小さくかけること」です。

どんなに小さくても良いのでまずは色々なことに手をあげ、チャレンジし続ける。
そして、何度かやっていくうちにたまたま成功したとします。

そういった小さなことの積み重ねによって錯覚資産を積み上げていき、だんだんと大きなことに挑戦していきます。
これを繰り返すことで実力を雪だるま式に増やしていきます。

ですので、「私はまだ実力がないから…」と尻込みをしたり、簡単なルーティーンワークしかするのではなく、
「なんとかするので任せてください」と言ったり、誰がやったってうまくいくような勝ち馬案件を積極的に取りにいくと良いです。

この本のメッセージ

①「実力主義」の欺瞞を暴く本


年功序列が崩壊し、男女平等が実現し、ネットの普及によって誰にでも平等にチャンスが与えられるようになり、誰もが本当の価値・本当の実力で評価される世の中になってきている。
そう思う方がいるかもしれないが、しかし現実は異なります。
自分よりも実力のない人たちが、自分よりも評価されているなんてことは、いくらでもあります。
本書は、それを明らかにする本です。

②成功法を学習する本


”世の中は実力主義ではない”という現実を踏まえたうえでの成功法を教えてくれる本です。

一言で言うのであれば、思考の錯覚、錯覚資産の生成・活用方法を理解することで仕事や人生においての成功確率を飛躍的に上げる方法を書いた本です。

まとめ

私はこの本を読んでとても納得しました。
実際に私の周りには錯覚資産をうまく使って周りに莫大な影響を与えている人がいるからです。

また、この記事の中では記載しませんでしたが、この本の中では、「思考の錯覚に惑わされない方法」についての記載があります。
是非、この部分は皆さんが自らこの本を手にとって読んでいただきたい箇所となっています。

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