人・本のタネ

プレゼン力を上げるためにおススメの一冊

今回ご紹介する本は孫正義も認めた「伝え方」の達人・伊藤羊一さんの「1分で話せ」という本です。

伊藤 羊一さんとは?

ヤフー株式会社 コーポレートエバンジェリストYahoo!アカデミア 学長/株式会社ウェイウェイ 代表取締役日本興業銀行、プラスを経て2015年4月にヤフーへ。企業内大学Yahoo!アカデミアの学長としてヤフーグループを中心とする次世代リーダー育成を行う傍ら、株式会社ウェイウェイ代表、グロービス経営大学院客員教授として、ヤフー以外でも様々な活動に従事しています。

本日ご紹介する「1分で話せ」は26万部を超えるヒット本となっており、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2019」で「ビジネス実務部門」グランプリに輝いています。

本書では「伝えたい事」を相手に「理解」してもらい、実際に「動いてもらう」事をゴールに設定した様々なメソッドが学べますので必見です。

そもそもプレゼンとは何か…?

みなさんはプレゼンを行う時、何の為に実施していますか?

プレゼンとは何か…。結論から述べると、『相手を動かしてなんぼ』のものです。
自分のプレゼンで相手を動かせなかったら全く意味がありません

つまり、綺麗で見やすい資料を用意しようが、かっこいいプレゼンをしようが、”相手に自分の要望通りに行動してもらわなければ何の意味もありません”

逆の立場に立って考えてみましょう。
みなさんが誰かのプレゼンを聞く時、報告者の言葉に自分の全神経を傾けて聞いているでしょうか?
おそらく、、正直そこまで聞いてないですよね…
もちろん真面目な顔して聞いている風には見せますが、話半分で、自分の業務のことや、お昼のご飯のことを考えていたりもすると思います。
(もちろん私も「お昼何食べようかな〜」って考えて会議などを聞いています。笑)

そんな中、聞いてもらうだけでなく相手に行動してもらうためには、自分の報告がカッコよくできているかどうかなんかよりも、相手に意識を集中させる必要があります。

具体的には、、、
・相手はどんな立場の人なのか
・何に興味があるのか
・プレゼン内容に関してどれくらいの知識があるのか

自分の話し方やジェスチャーなんかよりもよっぽどこっちに意識を向けることが大切です。

ここまでをまとめると、
”プレゼンとは相手に行動させてこそ意味が生まれる”

そして、そのために、相手をよく知り、相手の立場に合わせたプレゼンにカスタマイズする。
そして、いつまでに何をどうして欲しいかなどの詳細なゴールを提示することが重要です。

これがプレゼンの大前提です。

三段ピラミッド

プレゼンの意味を理解し、相手も知り尽くしてるし、詳細なゴールも提示できそう!
そんなあなたは次のステップへ進みましょう!

それは、「三段ピラミッドを作る」ことです。

「三段ピラミッド」の画像検索結果

構造はシンプルです。
まずトップに結論を配置します。
その結論を3つの根拠で支えます。
そしてその根拠に対して具体例を述べる。という至ってシンプルなものです。

例えば、「あなたは私と付き合うべきだ」という結論があったとします。
根拠としては、「一緒にいるだけであなたを楽しく幸せな気持ちにさせることができる」
その具体例は、
「お酒を飲むと言う共通の趣味があるので、一緒に飲んだ時はいつもめちゃめちゃ盛り上がる!」
「よく同じものを買ったり、好きなブランドが一致してるから金銭面での価値観が合う!」

「なんだ、三段ピラミッドってこんなことか。」と思う方もいるかもしれませんが、意外とできてない人がいます…。
どこができていないかというと、「結論」と「根拠」を話す人は結構いるんですが、具体例を省くためにイメージが湧いてこないことがよくあるのです。

右脳と左脳に働きかける

なぜ、「結論」・「根拠」・そして「具体例」が重要なのか。
それは、この3つにより”左脳と右脳を支配することができる”からです。

「1分で話せ」の画像検索結果

まず結論を述べると、「なんでそんな結論になるの?」と相手の左脳が働きます。
ここで根拠を提示することでロジカルな左脳を支配します。
しかし、ここで「具体例」を話さなければイメージが湧きません。
そこで「たとえば」と言って具体的な事例を示すことで、相手の右脳にイメージを湧かせるんです。
「あの牛丼屋さんは早くて安くてうまいから最高だ」と話しても、相手は「へ〜」と理解(=左脳を刺激)はしても、共感や「おお〜!」というワクワク(=右脳を刺激)は生まれません。ところが、「注文してから牛丼が出てくるまで平均10秒です」とか「牛丼一杯380円です」という「たとえば」を出すとイメージがしやすくなり、「いつも行くレストランより早い! あの牛丼屋さんっていいね」となるわけです。

重要なのは、イメージを伝えて相手に想像してもらうことです。
人間って理解するだけでなく、「おお〜!」と思わないと動かないのです。そのためには左脳と右脳の両方を満たすこと。これが、この本の本質そのものと言えます。
注意を「引く」だけでなく「迷子にさせない」工夫が、相手への伝わり方を劇的に変えるというわけです。

リトルホンダを作り出せ

リトルホンダとは、プロサッカー選手の本田圭佑さんがACミランに移籍する際に、
なぜACミランを選んだのかという質問に対し、「僕の心の中のリトルホンダに聞いてそう決断しました」と答えた時の言葉です。

つまり、リトルホンダを作るとは、「自分を第三者目線に立つよう、俯瞰する自分を作る」ことです。
この”俯瞰すること”はプレゼンにおいて非常に重要なことと言えます。

具体的に言うと、、、
自分のプレゼンをまるで自分が聞いているかのように相手視点に立ち、「自分はどう見えているのか、自分の声はどう聞こえているのかを考える」ということになります。

めっちゃ難しそう…!!笑
緊張している中でそんな余裕ありますかね…。

でも本書には、リトルホンダになるための初歩的なテクニックも紹介されています。
それは、プレゼンする部屋に早めに入って、聴衆席に座り、プレゼンする自分を想像することです。

1分で話せは、AIDMAと同じ??


※AIDMA(アイドマ)・・・Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)の頭文字をとったもの。
1920年代にサミュエル・ローランド・ホールが「広告宣伝に対する消費者の心理的なプロセス」として発表しました。

ここまで読んでると、この本って「AIDMA」と共通する部分多くない?と感じる方がいるかもしれませんね。
AIDMAと1分で話せを照らし合わせると、

●Attention(アテンション/注意):「スッキリ・簡単」

 プレゼンの場合、広告などの一瞬の注意ではなく、注意し続けてもらう必要があります。
 そのため、聴衆を迷子にさせないことが大切で、回りくどいことは言わず、”言葉を端的に話すこと”が重要です。

Interest(インタレスト/関心:「左脳に関心を持たせる」

 いくつもの「なるほど」を提示することで相手の関心を高めることが重要です。 
 たとえば、「牛丼は安くて、早くて、美味しくて、どこにでもお店があって,,,」のように。

●Desire(欲求):「相手にイメージを描いてもらうよう促す」

 「へ〜」「なるほど」よりも「あぁ」を引き出すのが重要です。
 こちらの話を超えて、聞き手の頭の中の想像が勝手にぐるぐる回り始めるくらいが最高です。(通販番組をイメージするとよいかも!)

Memory(メモリー/記憶):「ひと言で言い表せるキーワードを用意」

 メモリーがないと、「何か良いこといってたね〜」で終わってしまいます。
 これでは非常にもったいないです。
 なので、「説明する」という認識から「覚えてもらう」に変換してください。
「これだけ覚えて帰って下さい」と、内容を包み込めるような「ひと言」のキーワードを用意しておくと良いでしょう。

「アイドマの法則」の画像検索結果

 伊藤 羊一さんが孫正義さんの前でプレゼンした時のエピソードとしてこんなことをいっています。

 僕がその重要性に気づいたのは、孫正義さんの前でプレゼンをしたときです。 それは、Eコマースの新規事業についてのプレゼンでした。お届けが今日明日じゃなくても、「一週間くらいしたらお届けします」と曖昧にせず「○月○日にお届けします」と納期を明確にできていれば、受注率は上がる、
 というEコマース戦略の提案だったのですが、その際に「指定した日にきっちり来るから『キチリクルン』です」と言いました。 その後30人ぐらいがプレゼンをしたんですが、孫さんがあとから「君の『キチリクルン』、面白かったね〜」と声をかけてきてくれたんです。このキーワードがなかったら、おそらく声をかけてもらうことはなかったでしょう。

いかにメモリーが大切かがわかりますね。

まとめ

まずは、プレゼンの本質を理解し、相手を知ること。
そして、三段ピラミッドに合わせて行い、自分を俯瞰することが大切だとお伝えしました。

もし、自分のプレゼンと照らし合わせて、欠けていると感じた部分がありましたら参考にしてみてください。

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